ワンルームを購入すると賃料収入が発生しますので確定申告が必要です。
購入して初めての確定申告は少し難しいので業者や税理士のサポートを受けましょう。
次年度以降の確定申告は非常に簡単ですのでご自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回は不動産収支内訳書のみお伝えします。
準備するもの
①昨年の確定申告書(不動産収支内訳書)
※データがあるとスムーズ
②家賃送金明細
③返済実績表
④不動産取得税 領収書(該当の場合)
⑤固定資産税 領収書
⑥管理費、修繕積立金 年間支払金額がわかるもの(通帳等)
⑦その他関連する領収書(内装工事や設備交換等)
実際に作成してみよう
WEBで「確定申告」と検索すると国税庁の確定申告書作成コーナーが出てきます。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/kakushin-sakusei/
昨年のデータがある方は「保存データを利用して作成」を選択。
ここで言う「データ」とは拡張子が.datのファイルを指します。
データが無い方は「作成開始」を選択してください。
提出方法を選択します。税務署はe-taxを推奨しています。
マイナンバーカードを利用すると簡単にできるようです。
私はうまく読み取りが出来ず諦めました・・・。
不動産所得が赤字であれば控除の額は関係ありませんので「印刷して提出」で問題ないかと思います。
「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択
青色か白色を選択。これは前年の確定申告書をご確認ください。
青色申告をするには「所得税の青色申告承認申請書」を提出している必要があります。
所得税の青色申告承認申請書
「不動産所得がある人」を選択。
賃料収入を入力していきます。
賃料収入は送金明細を手元に入力してください。
言葉通りの項目ですので入力に困ることは少ないと思います。
空室期間がある。途中で賃料が変わった場合等は要注意です。
賃料の変更なしで満室の場合は前年の丸写しで大丈夫です。
次に必要経費を入力していきます。
「租税公課」は固定資産税・不動産取得税の金額を入力します。
次に減価償却費です。基本前年の丸写しで大丈夫です。
本年中の償却期間:12ヶ月
前年の未償却残高⇒前年の確定申告書(収支内訳書)の「ヌ」の未償却残高を入力してください。
これで減価償却費の計算ができます。
借入金利息を記入していきます。
金融機関への支払い:銀行発行の返済実績表の利息の合計を入力します。
オリックス銀行でWプランを利用している方は1物件につき2つ返済表がありますのでご注意ください。
次に「土地等を取得するために要した負債の利子の額」を入力します。
これは土地分の利息は経費計上できないという決まりに基づきます。
建物分の利息を計算するために必要な数字となります。
経費計上額=全体利息-土地分利息
前年の確定申告書を見てください。
「借入金利息」450,465円と
「土地等を取得するために要した負債の利子の額」
180,186円がありますね。
土地の割合を計算します。
180,186円÷450,465円=0.4
この場合40%が土地分となります。
今年の借入金利息が40万だとすると
40万円×40%=16万円が「土地等を取得するために要した負債の利子の額」となります。
その他の項目は任意項目となってます。
一般的には「管理費等」と入力し、「「管理費・修繕積立金」の年額を入力します。
他にも「その他の経費」という項目があります。
ホームページでの説明には「事業上の費用で他の経費に当てはまらない経費です。」と記載されてます。
物件見る為の交通費や業者との打ち合わせのお茶代等が該当するのではないでしょうか。
心配なら0円入力が良いと思います。
これで不動産の収支内訳書の入力が完了しました。
あとは本人情報を入力していいけば完成です。
ここまで読んで頂いた方、いかがでしょうか。
出来ましたか?
意外と簡単と感じる方、チンプンカンプンな方、色々な感想があると思います。
難しいなと感じた方は税理士に依頼してみるのが良いですね。
税理士ドットコムでは個人の確定申告も手伝いしてくれる税理士を探す事が出来ます。
この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。