ワンルームを売却する際、どの業者に依頼するか非常に大切です。
提携金融機関によって査定額が大きく変わりますので必ず確認するようにしてください。
目次
提携金融機関とは?
投資用ワンルームマンションを購入する際、業者の提携している金融機関に業者を通して申込する必要があります。
買いたい物件を見つけて個人でオリックス銀行に申し込んだとしても「提携業者を通してください。」と門前払いされてしまうのです。
自宅を購入する時なんかは欲しい物件を見つけて自ら金融機関に申込をします。
ワンルームマンション買う時に金融機関に「このワンルームが欲しいので融資お願いします。」と言っても
門前払いか頭金を3~4割くらい入れてくれれば融資する程度です。
ですので基本購入する時には販売会社が提携している金融機関を利用して申込をします。
何故提携するのか。
提携性にしている理由は大きく2つあると思います。
手続き上の労力削減の為
ワンルームマンションを買う人はサラリーマンや公務員等の一般的な人がほとんどです。そんな人が融資に必要な書類(建物管理会社から重要事項調査報告書を取得したり、賃貸管理会社から賃貸借契約書を取得したり)をすべて集めて提出する事はほぼ不可能です。金融機関側も凄い労力を使うことになります。そういった煩雑な手続きを業者と提携する事で金融機関は融資に専念する事ができます。
債権回収のリスク削減の為
金融機関はワンルームを担保に融資をします。評価(融資額)はこれなら回収できるという金額を基に出すのです。販売会社が賃貸管理を行うケースが多いのですが、その会社が潰れたり家賃送金が遅れると不良債権になる確率が上がります。なので金融機関は業者の決算書等を見て提携性を取っているのだと思います。
また、販売方法も提携する上で重要なポイントです。詐欺的な営業はもってのほかですが強引な営業手法で販売していると当然クレームも増えます。スルガの事件なんかだと不動産業者だけでなく銀行も被害者から訴えられているのです。そんなリスクがあるくらいなら提携性にして優良な販売業者とだけ取引した方が安全ですよね。
スルガ銀社長を提訴へ 565億円賠償請求 株主代表訴訟
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41716780V20C19A2EE9000/
代表的な金融機関とその特徴
オリックス銀行
提携難易度 | 高 |
ローン期間 | 最長45年 |
金利 | 1.9%~ |
NGブランド | 有 (メインランド系など) |
オリックス銀行は非常に大切な銀行です。
販売側からすればローン期間を長く取れるので毎月の収支が良くなり販売しやすくなります。
物件の評価(融資額)も高く出ますので物件の査定額も高く出しやすくなります。
但しNGブランド(メインランド系等)があるのでブランドによっては取り扱いが出来ないので要注意です。
ジャックス
提携難易度 | 高 |
ローン期間 | 最長35年 |
金利 | 1.64%~ |
NGブランド | 特になし |
オリックス銀行と共に重要な金融機関です。金利が低く物件の評価(融資額)もオリックス銀行と同じくらいです。
NGブランドが無いため立地さえ問題無ければ取り扱いができます。
イオン住宅ローンサービス
提携難易度 | 中 |
ローン期間 | 最長45年 |
金利 | 2%前後~事務手数料による |
NGブランド | 特になし。ただし1階の物件は不可 |
イオン住宅ローンサービスはオリックス・ジャックスと比較すると物件の評価(融資額)が低いです。1階の物件はNGなので要注意です。
東京スター銀行
提携難易度 | 中 |
ローン期間 | 最長35年 |
金利 | 1.7%~(年収1,000万以上の場合) |
NGブランド | 特になし |
東京スター銀行はオリックス・ジャックスと同じくらい評価(融資額)が出ます。ただし買う人の属性によって条件が大きく異なります。細かい話は省略しますが、簡単に言うと年収1,000万円以上しか良い条件では利用できません。
SBJ銀行
提携難易度 | 低 |
ローン期間 | 最長35年 |
金利 | 1.875%~(業者によって異なる) |
NGブランド | 特になし |
SBJ銀行は比較的提携の難易度は低いと思います。金利は提携している業者によって異なります。
提携したばかりの業者だと3%前後です。提携して実績を積んでいくと少しずつ金利が低くなっていくようです。
特徴は他行が物件価格の100%融資しているのですがSBJ銀行は物件価格の90%融資です。ですのでSBJ銀行で買う人は10%の頭金が必要になります。
まとめ
今回、記載した銀行以外にもワンルームを取り扱う金融機関はあります。
ワンルームを売却する時には最低でもオリックス銀行・ジャックスと提携している業者を選びましょう。その会社のホームページの会社概要の欄に提携金融機関が書かれていると思います。その方が売却額は高くなるはずです。売却を検討している方は一度ご相談ください。